2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

姉が出掛けて独りになった、兄から電話があり、眼科に行きそびれる。今だから話せる昔話に花が咲き、小一時間ほど話し込む。 小正月の、繭玉のお飾りが奥の部屋一杯に飾られその下で大の字に寝そべり、見上げた満開の繭玉飾りの美しかったこと。 農閑期の冬…

棟梁の話

「セーラ服って言うマンが知ってる??」といきなり聞かれて暫くは雲を掴む様で思い当たりませんでした。「女の子が着る服ってなんだっけ」益々解らなくなり???。「夏に良く着る一枚に成っている服」うーん~~もしかして「ワンピースの事かしら」・・・…

肌寒い中、卒業シーズンを迎えた今年は、春の到来が遅く 暖冬慣れした身体には、厳しい物があります。 素敵なドレスに身を包んだ卒業生を見ると遠い昔が思い出されます。 父が倉を開け、エンジの袴を手にして出てきました。お下げ髪に結ぶ リボンは、姉が買…

消えた桑畑

故郷から送られて来た糠搾り大根の山です。 スーパーで買うと驚く値段ですが産地で漬け込むと意外に安い値段に ビックリしました。姪がご近所にもお裾分けできるようにと気を利かせて 沢山送ってくれました。白漬けで甘みがあり、ホロリと辛い良いお味です。…

旧家と提灯と番傘と

今日も雨の一日になりそうだ。パソを開くと一度元気な内に お目に掛かれたらと思う方から素敵な写真が送られて来ていた。 新潟の旧家にお住まいの妹さんを思い描いて居る内に母の実家で 過ごした日々が思い出された。 広い土間を這入ると、土間の長押には家…

囲炉裏と自在鉤

疎開先の祖母の家には囲炉裏が二つあった。 家事に使う物と、表座敷に来客用の物と、田畑から帰り草鞋を 脱ぎ直ぐに暖が取れる囲炉裏は板敷きで土間の奥にあり、 大きな五徳の上に鯉が跳ね上がった自在鉤が下がっていた。 上がりがまちを上がった座敷の囲炉…

年中行事のように

お彼岸のお中日である。代わり映えはしないのだがぼた餅を作ってみる。今年は寒いお彼岸で義父さん達のお墓参りのお供はしなかったのでせめてお仏壇にぼた餅くらい上げたくて。お天気は良く日当たりの良い我が家は、遅く起きた朝は暖房がいらなくなったがキ…