三叉路の桜さく日を待ちあびて

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 綺麗に舗装された道には昔の面影は残ってない。映画の画面では道幅は

狭く伊藤雄之助が亡き娘をリヤカーに乗せ降り止まぬ雨の中を濡れながら

寺に向かう姿が印象的だったが、今はあの映画の面影は欠片ほども残ってはいないこの地である。老人会の長老が御神酒が這入ると思い出したように青年時代に関わりを持った「きだ みのる」の話をしてくれる。私の記憶には「ファーブルの昆虫記」の翻訳者として残っている程度でしかない。戦後この地の古寺の庵に若い女性と5歳くらいの女の子と暮らしていたようだ。「きちがい部落周遊記」はこの地がモデルで映画化され市民

センター祭りで上映され見ることが出来た。過ぎし日に散歩しながら思いを馳せるのもよいものである。時々記事に上げて行きたい。