手塩に掛ける

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  子育ての時は夢中で時が過ぎ手塩に掛けるなどとは思う余裕もなく

することなす事が全て当たり前で有ったような気がする。

今年の冬は思いの外寒い冬で大切に育てていたクリスマスローズたち

は、春が来ても枯れ葉が目立ち、思い切って枯れ葉を切り取り日が

当たるように刈り込んでみた。暖かい日が続き見る間に大きく元気になり

綺麗な花を咲かせている。お花たちは正直で手入れをし、肥料を与え

手を掛けて育てると応えてくれるのが嬉しい。

 子育ても手塩に掛ければ良い結果が出るのならば親はなんの苦労もないのだが

そうは問屋が卸さないところが子育ての醍醐味でもあるのだろうが。

育てる親はたまった物ではないと思う。この様な傾向は年々酷くなっていくようで

今の親が気の毒である。昨夜のニュースで繁華街で屯する若者の姿を見るにつけ、

幼い時彼らにもみどりごのこころが有っであろうと思うと悲しくなった。

愛らしい笑顔で親御さんを喜ばせた日に戻してあげたいと思う。

  私の時代は、地震・雷・火事・親父で親の威厳があり子供も自分の分を

わきまえていたと思う。情報社会と偏った自由のはき違えを今更嘆いても

始まらないのだが、何処かで狂いだした親子のあり方をこの辺で留めないと

と思った夜だった。